2025年の抱負
はじめに
記念すべき1記事目ということで何を書こうか迷いに迷ったんですが、丁度2025年の始まりなので、ここは一つ新年の抱負でも書こうかなと思います。
昨年の感想
新年の抱負を書くにあたって、やっぱ昨年を振り返る必要があります。
2024年は自分にとって新鮮な年でした。 今までの人生の大半を占めてきた “学生” という身分をやっと捨て、新社会人として新たな一歩を踏み出したのは非常に感慨深いです。 また新たな土地、新たな家、新たな人間関係の中で、“仕事” という今までとは違う形でエンジニアリングに取り組み、日々新たな刺激がたくさんでした。
慣れないながらもなんとなく仕事に取り組み、ある程度やるべきことはこなせた気はするのですが、日々仕事をしている中で自分の知識や経験不足をいたく痛感する毎日でした。 昨年感じた自分の能力の不足を糧に、今年は頑張っていきたいです。
今年の抱負
さて、今年頑張りたいことはざっくりこんな感じです。
- 仮想化技術の習熟
- OS周りの知識を深める
- eBPFに詳しくなる
- 積極的に自作して公開する
- アウトプット
- 作業の高速化
- 健康の推進
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1. 仮想化技術の習熟
自分は仕事でプライベートクラウドのIaaS基盤の開発・運用をしており、業務の中でOpenStackを中心としたいろん技術を日々触っています。
その中で痛感したのが、仮想化周りの技術に関する前提知識の欠落です。 前提となる知識が圧倒的に不足しているがために、業務において適切に判断を下せなかったり、時間がかかったりしてしまいます。
仮想化といっても幅広く、CPU、メモリ・IOデバイスなどのハードウェアの仮想化の技術だったり、OVSなどの仮想ネットワークの技術など色々あります。 ここら辺は奥が深く非常に面白いので、もっと理解してあげたいことこの上ないです。
2. OS周りの知識を深める
上記にも関連してきますが、クラウド基盤を開発・運用する上で必要なOS、特にLinuxに関する知識も圧倒的に不足していると感じています。 基本的なコマンドとかディレクトリ設計とかはわかっているんですが、ファイルシステムの仕組みとか、プロセスのスケジューリングとか、ブート時に何が行われているのかとか、ハードウェアを操作する際に実際に何が行われているのかとか分からないことだらけです。
丁度友人がOS自作本をおすすめてしてくれたので、そちらをやったりしながらもっと知識を深めていければと思います。
3. eBPFに詳しくなる
ここまでとは打って変わりますが、個人的にeBPFにすごく興味があります。 学生の時に知ってチュートリアルレベルのコードは書いたことくらいはあるんですが、Ciliumとかの実際にプロダクション環境でも使われている大規模なeBPFベースのプロダクトとかの中身を見たことがないので、そういうのを見て勉強したいですし、自分でも適当に色々書いてみたいです。
eBPFは技術的にももちろん興味があるんですが、それとは別に、比較的新しめでまだそこまで情報も出ていなくて枯れていない技術をキャッチアップする、というのを学習の戦略としてやっておきたいというのも動機として大きいです。
4. 積極的に自作して公開する
今までは趣味で作ってきたものも、既存の言語とフレームワークを使って開発し、既存のパブリッククラウドを使ってデプロイすることが多かった、というかほとんどでした。 もちろんソフトウェア開発の基礎を学ぶ上ではとてもいい方法で、実際の仕事でも既存のものを使うのは推奨されていると思います。
しかし技術を学び、身につけるという観点で言うといいことばかりではなく、既存のものをただ使うだけでは深い学びは得られません。 これからは、趣味で作るものに関しては積極的に自作していきたいなと思います。 むしろ自作そのものを目的にするのも悪くないと思っています。
ソフトウェア開発をする際に自作のフレームワークを使ってみたり、自作の言語を開発してみたり、またコンパイラやOSの自作にも挑戦したいです。 そうして作ったものをGitHubで公開したり、ブログやLTなどで積極的に発信し、自分がどんなことをしてる人なのかを積極的に周りに伝えるとともに自作のモチベーションにも繋げたいです。 また、既存のソフトウェアを使うにしてもコアな機能の使用やコアな使い方を積極的にし、見つけた機能不足やバグをアップストリームに上げることもしていきたいです。
5. アウトプット
上記の事項にも関係しますが、今年はアウトプットを積極的にしていきたいです。
アウトプットを前提にすることでインプットの質向上が見込めたり、そもそもいろんなことを学ぶモチベーションにもなったりします。 また、自分の作っているものや学んでいることを公開することで、自分が何者なのかを社内や業界内に認知してもらえることにつながると思います。
6. 作業の高速化
仕事をしていて一番痛感したのが、作業の遅さが致命的だと言うことです。 何をするにしても無駄な思考が多く、同じことを何度も繰り返し考えているような感覚に陥ります。 もちろん、作業を早くするために手を抜くと言うのは論外なんですが、作業が遅いと寧ろ本当はやるべきことに手をつけられず、結果的に手を抜いているのと同じことになるので、作業の速さは絶対に必要です。
自分の好きな言葉に、「力は技を制し、技は力を制す。そして、速さは全てを制す。」と言うものがあります。 エンジニアリングで例えると、力は頭脳や思考力、技は知識と考えていいかと思いますが、作業の速さは、それら全てを凌駕するほどの価値があります。 1秒間に何十億もの超単純な計算を実行することでこの世界を支えているCPUを見ればわかるように、作業の量が質を圧倒することは自明です。
今年は、何をするにしても “速さ” を意識していきたいと思います。
7. 健康の推進
さて、いよいよ最後になりましたが、今年はこれまで以上に健康に気を遣って生きていきたいなと感じています。
社会人になって圧倒的に運動量が減り、そのせいか体や頭にあちこち不調が出ているような気がします。 食事や睡眠は学生の時と比べて今の方が圧倒的に良くなったので、運動だけ意識するようにして、とりあえず徒歩での通勤と家での筋トレをゆるく継続していきたいです。